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死せる孔明

死せる孔明生ける仲達を走らす、という言葉がありますが、去るバーナンキ残る中銀を走らすといった状況でしょうか。新興国の中銀の動きが慌ただしくなってきていますが、今回のFOMCにおいて、新興国の動向に対して言及がなかったことに対する驚きといいますか、懸念が広がっています。もちろん、FOMCで全く話がでなかったのか、となるとそういったわけでもなかろう、といったところがコンセンサスにありそうですが、今回の声明では話すほどのことではない、といった認識を持っているようです。

世界経済全体を考えた場合、アルゼンチンの問題などは確かにインパクトとしては大きくはならないようにも思われますが、世界経済のデカップリングが否定されているような状況下で、やや配慮にかけた動きだったのではないか、とも思われる所です。もう少し何かしらがあっても良かったのではないか、と思っている所です。

テーパリングに関しては市場では一時休止という話もありましたが、いきなり休止というのもどうかな、と思っていたところもあったので、そこまで驚いてもいませんが、個人的には年内にQE3を終了させるのは難しいのでは、といった見方をしています。近いうちにテーパリングのペースを落とさざるをえないのではないかと見ています。ただ、これまでは米国の債券利回りの状況などからその方向に追いやられると見ていたのですが、状況としては新興国との対立の中での妥協となる可能性もあるのかな、と見ざるをえないところではあります。世界経済の結びつきは想定以上に強固であり、米国は経済大国としてその責務を果たさざるをえない状況に追い込まれるのでは?といった見方です。米国だけの問題であれば、テーパリングは粛々と進行させるでしょうしね。
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ドルコ、南アが利上げに踏み切っています。特に南アは予想外の利上げであり、通貨防衛に動いています。しかし、現状ではその効果は限定的であり、ドル円が下落していることもあり、クロス円での両通貨の先行きには警戒感が強まりそうです。それにしても、これを機に新興国が一斉に利上げに動くことになったら、その時世界がどうなっていくのか、リスク志向に戻るのかどうかに注目です。

個人的にはそもそも米国経済に対する警戒感はそこまで高まらない、といった見方をしていますが、目先の動きとしては調整の意味合いもあり、まだしばらくはリスク回避的な動きが意識されるのでは?といった見方をしています。ドル円に関しても上値の重い展開が続くでしょうし、100円を割ってもおかしくはないと見ています。

ただ、その後は意外と大きな反動を見せるのではないかと見ています。ダウなどの高値更新はなんとも言えないところではありますが、そもそもFOMCのテーパリングを普通に織り込んでいるものと思われるだけに、逆にテーパリングの速度を調節しながらやることができれば、意外と世界経済は底堅いのではないかと見ています。

その意味で、現状はまだ早いようにも感じますが、トルコリラ円や南アランド円などは利上げをしていることもあり、買い場が訪れる可能性も見ています。これに関してはチャートをしっかりと見ていないので、あまりしっかりとしたことは言えないのですが、焦らずに買い下がるのも戦略としてはありなのかな、と思っています。問題は焦らずに、といったところではありますが。

>せんたらんさま

返信が遅れてしまい、申し訳ありません。トルコや南アの動きが注目される段階で、やや厳しい状況にあることは事実かな?とは思っていますが、まだ流れとしてはリスク回避的な思惑のように感じる所です。後は今日これからのFOMCがどうなるか、どう反応するかと言ったところでしょう。
相場が思った以上に戻してきている感じがします。個人的には一時的な戻しはあっても、まだ下向きであることに変わりはないのではないか、とは思っていますが、中国の問題が何とかなりそう、といったところや、アルゼンチンの問題がそうはいってもそこまでの影響はないのでは、といった思惑などが意識されていそうです。

問題となりそうなのは、ここからだとFOMCとその後について、といったところでしょうか。というのもバーナンキ議長が退任するわけで、新議長が市場から試される、といった動きがあるのかどうか、といったところに注目せざるをえないでしょう。今回に関しては副議長からの持ち上がりであり、女性という2つの初めてが重なるわけで、市場としてもどう反応するのか、未知数です。FRB議長に関しては、政治力こそが重要かと思っているので、時間を置かないとはっきりしない要素ではあります。その間に市場が一時的に崩れるといった動きは想定しておいてもいいかもしれません。

そうなった時に新議長がどういった対応をするのかがポイントでしょう。個人的にはテーパリングの速度を緩めるなどといった手段を取る可能性が高いのではないかと見ています。この辺りは何度と無く指摘していますが、テーパリングに関しては粛々と進めるといったことは理想かと思いますが、現状ではそこまでうまく進むとは思えないところではあります。
トルコ中銀が動きを見せています。「28日に緊急金融政策会合、深夜に声明を発表」といった情報が流れ、緊急利上げに踏み切るのではないか、といった思惑が広がっています。危機的な状況を受けて大幅な利上げ観測が強まり、対ドルでトルコリラが買われています。中銀が動き出すと相場が大きく荒れてきます。特に今回は新興国に対する警戒感から資金の引き上げなどの流れが出てきていただけに、ここから潮目が変わってくるのかどうかに注目といったところでしょうか。

アルゼンチンや中国などの問題が意識されていますが、個人的には一時的なものとなるのではないかといった見方をしています。とは言え、ここまでリスク志向の動きが継続する展開だったために、調整がいつ入ってもおかしくはない状況であり、その意味ではこれが材料として意識されたに過ぎないのではないかと思っています。アルゼンチンに関して言えばよくわからないところが大きく、油断は出来ないのですが、経済規模から考えると、世界経済にそこまでの影響をおよぼすかどうかには懐疑的です。しかも、大きな流れで見れば世界経済は回復局面にあります。そういった意味でもこの大きな流れを変えるインパクトにはなりえないと見ています。

その意味では中国のほうが危険といえば危険なんですが、あの国に関しては政府が何とかするのでは?といった根拠の無い、しかし意外とそうでないとも言い切れないところのある国であることは事実です。不都合な真実を隠している可能性は高そうですが、無理が通れば道理が引っ込むという諺もありますし、乗り越えることも不可能ではないと見ています。

それにしても、この局面での大幅利上げですか・・・大丈夫かな?

>せんたらんさま

いつもご覧頂きありがとうございます。

期間的な話もあるので、どこでどの程度買うべきか、と言ったところはなんとも言えませんが、個人的にはまだ下があるように見ています。100円割れはあってもおかしくないかな、と。ただ、中長期的に見れば、まだ円安が進みやすいところですので、現状でのんびり買うというのも悪くはないとは思っています。他のところでも書きましたが、節目の価格はこれまでも一度は支えられてきているので、短期的には買うのも面白いかとは思います。

入るタイミング以上に決済がやはり難しいですよね。有益な情報が提供できるよう、頑張ります!!
ここに来て、調整の勢いが増していますが、早くも押し目買いといった動きもあるのでしょうか。さすがにそこまでの動向はわかりませんが、大台を割った水準での買いが意識されているようにも思われる状況です。となると、次は102円でしょうか。目先は取り敢えず支えられていますが、今日にも101円台がでてもおかしくはないと思っています。その上で、一度は押し戻す可能性が高いように感じますが、30~40銭程度でやめておいたほうが無難かと思います。現状はテクニカル的に言えば、バンドン下限をブレイクしての動きであり、バンド幅の拡大を伴いながらの下落局面です。まだ下を見ておく局面です。押し目買いも中長期的には良いかと思いますが、まだ早いのではないかと思っています。

中国の動向に対する警戒感が今回の下げを主導しているといった話もありますが、中国に関してはよくわからないところが多く、どう判断すればいいのかわからない所です。ただ、下げている要因が中国と言われているのであれば、それに関してはまずは深く考えずに売りといった程度のほうが良いのかもしれません。おかしいと思っても結論は出ませんからね。

新興国通貨に対する売り圧力が意識されている状況ですが、この辺りもある程度は仕方ない所です。米国のテーパリングに関しては意外ともたつくのでは?といった見方をしているので、意外と戻す場面もあるかと思っていますが、まだしばらくは先のことになるでしょう。ただ、対円では後々の事を考えると買い場が提供される可能性があるかとも思っています。
ドル円に関しては上向きに見ている人が何となく多そうなイメージですが、期間をどの程度にするかにもよりますが、個人的には一度下を見てから、といったイメージを持っています。これはテクニカル的に日足のバンドの中心線で抑えられるのではないか、といったところから来ているイメージです。RCIの形も良いとは言えない状況です。

ただ、話を1-3月に拡大し、年間の話ということになると、一時的には上振れしてそのまま高値、といった動きをイメージしています。そのタイミングが110円といった高値をつけて、そこから100円割れを意識しての動きとなるのではないかと思っています。

これが今までにも何度かしてきた話ではあるのですが、このシナリオを修正する場面があるとしたら、政府や中央銀行の動きがまず第一に挙げられ、これまで出てきてなかったようなとんでもない話、いわゆるブラックスワンが出るといった状況でしょうか。ブラックスワンに関しては予想をしようにも出来ないと思っているので、ここで語りはしませんが、ドル円が100円どころか90円を割り込むなどといった展開となるには特殊な出来事が必要でしょう。そうなった場合は各国の中銀が一斉に動くことが考えられるので、それを持ってしても90円を割り込むといった動きになるには、かなりのインパクトがあるということになるわけです。個人的にはそのレベルの事態は想定していません。

ただ、中銀の動きにより、特にリスク回避的な動きはかなりの程度緩和されるのではないかと見ています。特にFRBに関しては、状況によってはテーパリングを終了どころか買い入れ枠を増やす、といったことをやってきてもおかしくはないでしょう。かなりのレベルの事態を想定していないので、買い入れ枠を増やすという事態も想定していませんが、テーパリングの速度を落とす程度であれば、想定はしておいたほうがいいかと思っています。
英国の雇用統計が発表され、かなり強い数字が出ています。ILO方式の失業率が前回7.4%、予想7.3%だった所が7.1%となりました。英国経済に関してはかなり強いといった見方がそもそも出ていましたが、それが裏付けされる格好となっています。この結果を受けて、ポンドに対する買い圧力が再度高まる展開となっています。

ちなみに、ポンド円の日足のチャート分析をしてみると、意外と上値は重くなりそうな格好となっています。現状はバンドの中心線をブレイクしての動きとなっており、バンドの上限を目指す形となっていますが、RCIの形の悪さが気になるところです。つまり、短期線は底打ちから上昇しており、短期的な買い場を提供していますが、中期線は下落基調を継続しています。これがすぐに転換といった動きにはなりにくいところです。バンドの上下限・中心線は緩やかな上昇ではありますが、ほぼ横ばいと言ってもいいところでしょう。となると、バンドの上限までは上値余地があるとしても、そこからは抑えられるのではないかと見ています。価格としては174.25円であり、それでもまだ1円以上は上の水準なのですが、直近の高値の更新は難しくなっているようにも見えます。

もちろん、ファンダメンタルズ的には買いということになるかと思うのですが、相場はそれだけではないですからね。特に、RCIの動きに注意しておいたほうがいいかと思います。短期線が天井打ちとなったら、一気に下げ幅を拡大といった展開も見ておいたほうが良いでしょう。下落となると、バンドの下限が意識されるのではないかと見ているので、そうなった場合は170円を割り込んでの動きとなるでしょう。

東京都知事選

昨日のツイッターで少し書いていたことですが、東京都知事選が経済にもそれなりの影響を与えそうなので、今回はそれについて書いてみようと思っています。

東京都知事選が俄然注目を浴び、その後はなんとなく間延びしている感じがしなくもないのですが、今回は原発がメインテーマになるという、なぜ都知事選で?といった印象を持たざるをえない状況にあることは事実です。小泉劇場と言われた郵政民営化のデジャビュということになるのかもしれませんが、ここで議論すべき問題なのかどうかは一度考えてみたほうがいいような気もします。

ただ、ここではその点について深く突っ込むことはしません。それ以上に市場に与える影響が大きそうな選挙になってしまったことは否めません。原発の問題は即電力の問題に繋がるものであり、アベノミクスにも影響を与えるものとして意識されている状況です。である以上、これがどういった展開を見せるのかで株価や為替相場にもインパクトを与えるということになるわけです。

特に海外勢からすれば、誰が東京都知事になろうともそれほど関係はありませんし、違いがそこまで良くはわからないのではないでしょうか。ただ、論点が明確と言いますか、わかりやすくなった感じがあり、その意味で誰が勝つか、もしくは勝ちそうか、といった調査などに一喜一憂する展開となるでしょう。東京都知事選でそういったことが起こるというのも違和感がありますが、こうなってしまった以上仕方ないでしょう。

いい悪いは別として、海外勢からすれば、原発反対派が勝つということはアベノミクスの先行きに対する警戒感が生まれ、ネガティブインパクトといったところでしょうか。政府としては東京都知事選で国策が変更になるなどありえない、というスタンスを取るとは思いますが、市場はそうはとらえないでしょう。そもそも脱原発ということになれば、確かに東京オリンピックに対する懸念が強まります。とは言え、脱原発派が勝った場合はオリンピックを返上、などといった発言もいかがなものかと思いますが、これもここで議論するものではありません。

いずれにせよ、海外勢の影響が大きいことを考えると、日本株だけを取り上げるのであれば、現政権よりの候補が勝ったほうが良い、という結論にはなりそうです。問題は株だけではないので、現政権よりの候補者が勝ったほうが良い、ということを言っているわけではないので、その点は誤解なきよう。とは言え、原発のような重要な問題を首都とはいえ、都知事選でやるというのもいかがなものでしょうね。埼玉に住んでいる私などの意見は関係ないということになるんですけど。

中国GDP

東京時間、11時に発表された中国のGDPは予想が7.6%で、結果が7.7%となり、警戒感が強まっていただけにまずは一安心といったところとなりました。中国に関しては状況がよくわからないだけに、信用ならないとは言われていますが、やはり出てきた数値を信じるしかありません。少なくとも、相場をやる上で数値が嘘だ!と声高に叫ぶ意味はないでしょう。もちろん、嘘であるという信じるに足る情報を持っているのであれば、発表後の動きをやり過ごして、上昇した後に戻り売りを浴びせる、といったやり方が有効となることもあるでしょうけど、あまりそういった情報に踊らされないほうが賢明かもしれません。

ただ、中国に関しては成長力が落ちてきていることは否定出来ないところかと思います。もちろん、安定的な成長へとシフトしているところであり、これまでの異常な成長が例外的といった見方が正しいようにも思いますが、米国経済に落ち着きが見られている中で、多少の調整は許容されやすい局面ということができるでしょう。とは言え、欧州もストレステストなど、先行きが不透明であり、アベノミクスがうまくいくのか、といったところを懸念する向きもあるでしょう。そう考えると、思った以上にリスクも多いのですが、中銀がやれるだけのことをやっている状況下であり、やはり破壊的な下げというものはないのではないか、といった見方が一番スッキリくるところでは有ります。もちろん、比較的大きめの調整はあるかと思っており、これまでのような下げたら買う、といった姿勢は一時的には控えたほうがいい局面があると考えていますが、それでもやはり押し目買いがワークしやすいところではないかとは思っています。思った以上に深押しはあると見ていますが。
ドル円はどうにも上値の重い展開となっています。105円が取り敢えずの上値抵抗帯として意識されているように感じられれるところで、そこに届かずに104円台の前半での動きになっています。米国の経済指標に対する思惑が相場を揺り動かしていますが、状況としては雇用統計後は比較的順調にきているだけに、下値もそこまでは深くないのでは?といった見方をしています。とは言え、現状での予想は1-3月に110円に到達するものの、そこで上値を抑えられる、といった見方を現状ではしているだけに、そこまで積極的に買われても、といった思いがないわけではありません。

それにしても今日に関しては思った以上に105円が重かったですね。テクニカル的にはバンドの下限で支えられて上限を目指していただけに、105円を突破してもおかしくはないかなと思っていたのですが、この状況は105円の重さを意識させる展開ということが出来そうです。今日のラジオで宮田さんのエリオットの分析が懸念といった話もありましたが、意外とそういったところが問題となりうる相場環境なのかもしれません。
ドル円の動きを見ていると、ボリンジャーバンドの下限で支えられての持ち直しであり、RCIで見ると、中期線の動きが重いことから、この戻りも一時的なのかな?と思っているところです。ただ、週足や月足を見ると、日足の上値の重い展開自体が一時的な調整に過ぎず、再度持ち直すといった動きになりそうな状況ではあります。個人的には1-3月にかけて円安が2014年のピークをつけて110円到達するもそこから先は上値の重い展開となるのではないか、といった見方をしていますが、状況によっては105円がピークという見方ができなくもないので、その点は注意してみているところです。

とは言え、金融政策によって支えられやすい相場環境にあり、思った以上に下値の堅い展開となってもおかしくはないところです。特に消費税導入を挟んだ前後の日銀の動きには注意が必要でしょう。個人的には下支えをする感じで、積極的に押し上げる必要性はないと思っていますが、政府からの圧力に屈しやすい局面にあるようにも思えるところであり、どうにも警戒しているところです。

もちろん、日本の問題としては消費税があげられるところですが、個人的には衝撃は一時的といった見方をしています。それ以上にやはり問題となりうるのがFRB議長交代でしょう。イエレン氏がこのまま議長となった場合、2つの初がついて回ります。女性初、副議長からの昇格が初、ということで、市場がどういった反応を示すのかに注目です。個人的には議長のもっとも重要な仕事は調整力と発信力に尽きると思っています。ある意味バーナンキ議長はテーパリング以上に高い水準での株価という遺産を残しています。ある程度であれば調整が入っても大丈夫な水準かと思っています。

FATCA?

先日、FXではないのですが、業界の人と話す機会がありまして、FATCAの対策が面倒、といった話がありました。恥ずかしながらFATCAが何なのか、全く知らなかったのですが、FATCAとは、米国の外国口座税務コンプライアンス法なる法律のことで、米国人の外国金融機関を利用した租税回避行為を防止するため、米国外金融機関に顧客口座の報告義務を課す税制といった説明がなされています。実務に関わると何がどう面倒なのかまではよくわからないところではあるのですが、最近出来た法律で、実際問題どうすれば良いのかがきちんとわかっている人がまだ多くない、といったところも問題となっているようです。

世界的な景気の悪化や国家の徴税力の低下、そしてそれに伴う国家財政の悪化がもたらした制度ということになるのでしょうけど、ある意味非常に面倒な状況になっているようにも思われます。こういった手間が重なることは企業からすれば望ましいことではありません。投資先がグローバル化する中で、やむを得ない側面があるとは思いますが、もう少しうまくできないものか、と思ってしまいます。資金を集めるという意味で税金を安くしたりすることは競争の原理からすれば正当化できるのかもしれませんが、行き過ぎると国家が成り立たない、という事になり、それはそれで相場の波乱要因となるわけです。

現状は米国籍の人の口座に係るものの報告が必要なようですが、手間が大きいので、米国籍の人の口座開設をしないようにしようか、といった話も出ているようです。こういったことは規制とそれの抜け道探しのイタチごっこだとは思いますが、これにかぎらず、規制によって投資環境が悪化する可能性を考えるとあまり嬉しくはないですね。

米雇用統計

今更感がありますが、触れておかないわけにもいかないので、米雇用統計について書いてみようと思います。非農業部門雇用者数が市場予想を大きく下回り、その一方で失業率が大幅改善といった結果となりました。これはかなり問題となりうる結果だったといえるでしょう。つまり、雇用環境の改善が季節要因があった可能性はありますが、一服する一方で、金融政策の方向性を意識させる失業率が6.5%に迫ってきているわけです。取り敢えずテーパリングはスタートしていますが、こういった状況が仮に継続するようなことになれば、FRBは非常に難しい舵取りを迫られることになるでしょう。単月の結果に縛られることはないとはいえ、6.5%といった数値を出してしまっている以上、ある程度は意識される話になりそうです。

こういった状況を見越していたのか、直近のFOMC議事録においてはインフレに対する見方が示されていました。もちろん、雇用の最大化を目的としている以上、切っても切れない関係にあることは事実ですが、これまで第一義的に考えていた雇用から、インフレの方に重点がシフトしているのでは?と思わせる状況です。個人的にはそういった流れが今後も継続するのでは?と見ていますが、問題は市場がどう見るか、と言ったところであり、その点は懸念を抱いているところではあります。

そもそもインフレ率が上昇してこない段階で、テーパリングを急ぐ必要性を感じないのでは?といった見方をしています。予防的な措置、といった話もあるとは思いますが、景気の先行きに対する不透明感を高めてまでする必要があるのか、と言った疑問が出てもおかしくはないと思っています。その意味で、テーパリングは後ずれしやすい要因が残っているように感じるところではあります。

ドラギ総裁

ECB理事会が開催され、ドラギ総裁の発言に注目が集まりましたが、追加利下げも辞さず、といったものとなりました。個人的にはそういった発言があってもおかしくはないと思っていましたが、想定外の利下げがあった後に、まだこういった発言があるというのは、経済の先行きに関しては依然として悲観的と捉えられてもおかしくはない状況です。欧州の状況は取り敢えず最悪期は脱した、といったイメージではあるのですが、それでもなお警戒すべき局面であることは事実でしょう。

とは言え、欧州にはまだ利下げの余地があることも事実です。0.25%ですので、基本的には後1回ですが、日米に比べればまだ政策的な余地は残されている、ということもできるでしょう。個人的にはなんとなく追い詰められてきている感じがしなくもないのですが、切迫感を出すメリットもないかと思います。

現状では米国の経済の回復で、世界的には落ち着きを取り戻してきています。ただ、その一方で中国の動向が気になるところではあります。この辺りを睨みながらの金融政策となるわけですが、目先は慌てて動く必要性もないかと思います。あまり慌てている感じを出して、市場に警戒感が高まるようなことになれば、元も子もないのでは?と思うところでもあります。

テーパリング

ADP雇用統計が市場予想よりも良かったにも関わらず、ダウは大きく下げる動きとなっています。米10年債利回りの上昇などから考えると、テーパリングに対する思惑ということになるのでしょう。市場は今年の金融政策に関して、イメージが余り出来ていないのかもしれません。もちろん、状況としてはどちらに転んでも良いようにしておく場面ですし、違和感は無いのですが、そういうことであれば、まだまだ市場は中銀の対応で揺れ動くといった状況になるのでしょう。

さらには、今週は週末に雇用統計を控えています。良い数字が出た場合はやはり株価は下げるのでしょうか。それとも今回のADPで織り込み済み、ということになるのでしょうか。どうにもわかりにくい状況となってしまっています。明日はECBなどもあり、さらに相場が揺れ動くことになりそうです。

今さっき出されたFOMC議事録においては、特段サプライズはありませんでしたが、テーパリングに関しては慎重に、といった見方が根強いようにも感じられます。ただ、一部ではさらなる縮小を求める声もあり、状況次第ではどちらに転んでもおかしくはないでしょう。そう考えると、非常にわかりにくい局面ということができそうです。
ボストン連銀のローゼングレン総裁が、テーパリングは緩やかに行うべき、といった話をしたことで、米株は大きく上昇し、債券に対する買い圧力も強まる状況となっています。リスク志向の動きが強まる一方で、債券利回りの低下がドル上昇を抑える、といった動きになっています。ドル円は上げ幅を縮小する動きとなっており、再度104円を割り込むかどうかに注目
が集まっていきそうです。

問題はダウの上値が抑えられるかどうかと言ったところでしょう。今のところ、100ドル高水準は保っています。100ドルを割り込んだところでそれほど問題となるとは思っていませんが、引けにかけてじりじりと下落といった動きになっていくようでは厳しいでしょう。米経済指標が良かっただけに、それでも抑えられるといったことになれば、先行きに対する警戒感が高まりかねません。

それにしても、ローゼングレン総裁は今年の投票権が無いのですが、やはり中銀の動きは注目度が高い所です。こうした動きは未だしばらくは続きそうです。個人的にはテーパリングは慎重に行うと思っているので、その意味ではリスク回避的な動きはそこまでは強まらないのでは?といった見方をしています。とは言え、ドル円に関しては再度100円割れ程度の動きは想定しておくべきでしょうし、そうなった場合は日経平均なども大きめの調整が入っているでしょう。ただ、そうなった時はのんびりと買うといったスタンスが良いとは思っています。思った以上に深押しする動きを見ているので、入るタイミングと、そのポジションの量の調整が重要かと思っています。

この調整は

日本株が400円弱の値下がりとなるなど、かなりきつい動きとなっています。ここまでの上昇から考えれば、調整が何時入ってもおかしくはないと思っていましたが、次の問題となるのは、この調整がどの程度続くのかといったところになるでしょうか。日本株に関してはさておき、ドル円などは1-3月に一時的には110円といった見方をしていますが、この段階での調整が思ったよりも深くなると流れが変わり、110円の前提が崩れてきます。少なくとも100円を維持できないようであれば、早期の110円といったシナリオは成立しないのではないか、と見ています。そこまで下落してくると、週足・月足にも影響が出てきそうです。

問題となるのは米国債利回りでしょう。今日は大きく下落し、2.95%を割り込んでいます。経済指標が予想に届かなかったことを嫌気していますが、テーパリングが意識されれば債券売りに繋がります。この辺りの動向が見えにくく、判断しにくいところですが、個人的にはそこまで低下してくることもないのではないか、と見ています。となると、ドルに対する下支え要因となるでしょう。

個人的にはテーパリングは様子を見ながら、急がずに行うと見ていますが、それでも継続はされるのではないかと思っています。である以上、米国債利回りに対する上昇圧力は燻るでしょう。それに伴うドル買いもやはり継続しやすいのではないかと見ています。ドル円の堅調地合いが継続ということになれば、市場としてはリスク志向といった流れになっているのでは?と見ているので、そうなると、株価の調整も一定以上には進まないのでは、と見ています。ただ、現状ではまだ下値はありそうですが。

>ハチ様

あけましておめでとうございます。今年もこのブログをよろしくお願い申し上げます。
12月の米国の自動車販売がイマイチのようです。フォードは1.7%増(予想:4.3%増)GMは6.3%減(同1.5%増)トヨタ1.7%減(同3.1%増)日産は10.5%増(同13.0%増)となっています。ここ最近の米国の経済指標がしっかりとしていただけに、やや違和感のある結果となっていますが、問題ないのでしょうか?

さらに問題となるのが、欧州や中国の経済指標があまり良くないといったところでしょう。依然として経済の中心はやはり米国であることは間違いないところではありますし、注目度も高いのですが、ここまで米国の状況がずっと意識されてきていただけに、そろそろ欧州の指標などにも注目が集まるかもしれません。そうなった時に、欧州経済は果たして問題ないのか、といったところに懸念が残るところではあります。ドイツ経済に関しては、そこまで警戒する必要はないのかもしれませんが、問題としてはラトビアがユーロ圏に加入しています。この影響がどういった形で出てくるのかといったところに注目してみたい所です。

また、労働移動の自由化の問題がある、といった話があります。ブルガリアとルーマニアの両国で制限が解かれるといった話ですが、ドイツなどは流入制限を継続すべきといった話も出ているようで、なかなか難しい状況にあるようです。この辺りは実際はどういった展開を見せるのか、またどういった影響をもたらすのかが見えにくいところではあり、推移を見守るしかないのですが、政治的な不安定が相場に悪影響ももたらすこともよくあるので、警戒しておかねばならないでしょう。
欧米市場はさっそくスタートしているわけですが、今日はリスク回避的な動きが強まりました。ダウはまだ終わっていませんが、100ドル超の下落となっています。原油は3ドル弱の下落となりました。米10年債利回りも大きく低下していますし、貴金属に見直し買いが入っています。

調整が入るのは仕方ないところですし、特段驚くことではないのですが、問題としては米国の経済指標が良かったにも関わらず、といったところです。中国経済の先行き不透明感や、英国の製造業PMIが良くなかったことなどが意識されたようですが、それでもここまで下げてくるというのは嫌な感じです。まだ流れがはっきりとはしないところではありますが、警戒しておいたほうがいいのではないかと思っています。

ここまで米経済の堅調を背景にして上昇してきていますが、米経済の好調に関しては織り込み済み、といった認識に変化してくる可能性を見ておいたほうがいいのかもしれません。となると、米国の経済指標は良くてもそこまでの反応は見せないということになってくるかもしれません。逆に悪ければインパクトが大きくなっていくわけです。まだそこまでの動きにはならないのでは、と見ていますが、一応頭の片隅には入れておいたほうがいいかもしれません。
新年、あけましておめでとうございます。

2014年も株式会社コンシェルジュ、大塚亮ともよろしくお願い申し上げます。
今回は地政学的リスクについて、考えてみたいと思います。これはメルマガでも触れた点であり、さらに言えば2014年に限らない話ではないかとも思っています。

地政学的リスクは主に中東での話だったのですが、シリア問題に対する米国の対応が非常に中途半端といいますか、今までだったら介入してもおかしくない所に踏み込まなかった、という点が気になるところではあります。戦争が起こらなかったことは喜ぶべきことなのかもしれませんが、これまでの対応と違ったという点で、今後のことを考えると考えるべき点もありそうです。

今回の件に関しては、英国が動かなかったということもあるのでしょうけど、意外とシェールガス革命が背景にある可能性も見ています。つまり、米国にとって、中東はそこまで重要な地ではなくなってきているのではないか、といったところです。もちろん、イスラエルとの絡みで考えると、全く捨置くといったことは出来ないと思いますが、これまでとは比較にならないレベルで戦略的な重要度が低下している可能性はないか、考えてもいいのでは?と思っています。

そもそも、中東は米国から遠く、さらに9.11のテロを考えると、あまり手を出したくない地域ではあると思います。しかし、これまでは石油の関係で野放しも出来ない、といったジレンマがありました。しかし、今となっては、無理して介入しなくても、安価なシェールがあります。となると、中東に近い地域、例えばロシアであり欧州の各国が解決に向けて動けばいい、といった考え方にシフトしていてもおかしくない所です。

仮にそういった状況になっているのであれば、中東の地政学的リスクはこれまでとは違った形で意識されるでしょう。その中で重要なのはイスラエル、といったことになりそうです。イスラエルがアメリカの対応を裏切りと捉えるならば、単独でも軍事行動に出る可能性もあると思っています。とは言え、イスラエルとしてもアメリカの後ろ盾がない状況で暴走できるのかといった見方もあり、難しい選択を迫られるでしょう。

その一方で、東アジアがきな臭くなっています。日中韓の3カ国でぐちゃぐちゃやっています。これがどういった展開となるかは不透明ですが、暫くの間は冷戦状態が継続するのではないかと思っています。

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