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欧州首脳会合の前に行われた会合で、欧州の銀行に対し約1000億ユーロの資本増強を行う必要があるとの認識で大筋合意したとの報道が入っています。現状で、ギリシャの財政破綻回避は難しい局面となっており、債務減免が鍵を握るわけですが、その割合が7月の段階で21%だったものが、50~60%になるのでは、といった見方が広がっています。それに対応するためにギリシャ債を保有している銀行に対して自己資本を増強することで対応を求めた、といったところでしょう。民間の負担がかなり増加することは避けられない事態といった状況に反対も多かったようですが、とりあえず合意はなされたようです。資本増強が困難な場合は公的資金を注入ということで対応するようです。

問題は2000億ユーロ以上必要では、と見られていただけに、その額が少ないのでは?といった見方が広がっていることです。しかも、銀行としてもそこまでの資本増強が可能であるのか、といった問題もあります。であるからこそ、ギリシャの50~60%の債務減免に反対ということになるのでしょう。とはいえ、自分たちでリスクをとって買った金融資産である以上、ある程度の責任は取らないといけないというのはあるでしょう。難しいところはそれにより、金融市場が壊滅的なダメージを受けてしまうことであり、それを避けるためにこんなことをやっているわけです。

そうした中で、ユーロ圏創設に貢献したイタリアのロマーノ・プローディ前首相は、フランスが格下げの恐れに直面している、と指摘しています。だからこそサルコジ大統領は何とか妥協に持っていこうと奮戦しているのでしょうけど、状況は芳しくないといったところでしょう。特にドイツの説得が出来るかどうかといったところです。フランスが格下げなどという事態になったら、一気にユーロが急落という展開となるでしょう。問題が根本的に解決されない限りこういった危険をはらんでいるわけです。

ただ、ギリシャが離脱するとか、デフォルトになる、といった展開になれば、一時的には急落するものの、あく抜けにより戻すという見方があることも事実です。しかし、それをすることによる影響が見えないというのもまた事実でしょう。一時的な急落がどの程度の衝撃なのか、果たしてそれを吸収することが出来るのか、という問題が横たわっています。欧州の各国、とりわけドイツやフランスの首脳は吸収することが出来ないとみているのではないでしょうか。さりとて、資金を果てしなく積むことも出来ないわけで、何とか時間稼ぎをしている状況です。

となると、この問題はやはりまだしばらくは続き、ユーロに下げ圧力がかかる可能性が高いということが出来るでしょう。現状、期待感から持ち直していますが、先行きは厳しいといわざるを得ません。しかも当のギリシャではストライキが頻発し、経済どころではないといった状況です。これではGDPが増加するわけもなく、税収も伸びないということになるでしょう。負のスパイラルに陥っているだけに、解決には時間がかかりそうです。
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ユーロの動き

欧州債務問題が長引く中、その状況をめぐりユーロが乱高下する展開が続いています。特に23日に欧州首脳会合を控えて、各国の要人の発言に一喜一憂する展開となっています。独仏の歩み寄りが見られるかどうかに注目が集まるところではありますが、最終的にドイツが歩み寄る可能性が高いように思っています。というのも、依然として第二次世界大戦での反動からか、ドイツがフランスなどになかなか強く出れない状況があるのではないでしょうか。もちろん、ECBが無制限にギリシャなどの債券を買うということは出来ないでしょうし、ある程度のところではドイツも押し返してくるでしょうけど、個人的にはどちらかといえばドイツが妥協するといったイメージを持っています。

そうなった場合、問題の根本的な解決にはならないので、問題そのものは長期化することが考えられますが、ユーロの急激な下落というのは避けられるかもしれません。それが果たしていいことなのかどうかは定かではありませんが、あまりに急激な動きということになれば、世界経済にも影響が大きいでしょうし、現状ではやむをえない結論なのかもしれません。そもそもフランスが格下げといった話が出てくるくらいですからね。

それにしても、ユーロドルが今日の段階で1.39ドルを意識する水準まで上昇してきています。ドル円の史上最高値といった状況が多少影響しているように見えます。介入に対する警戒感はあるものの、ここまで介入をしないということで、その水準をためしにきているのかもしれません。オプションの防戦買いを突破しての動きであるだけに、今後の展開にはやはり警戒感が強まるでしょう。後は介入があるかどうかといったところでしょう。問題は政府の円高対策が発表されている中での最高値更新であり、ちょっと動きにくいタイミングといえそうです。
円高が進んだことで、為替介入に対する期待感が高まっています。
日本は現状において、輸出に関してはかなり地位の低下があり、
円高になることでのデメリットは減少してきているといわれています。
輸入には有利になるということも考えると、介入は単純ではありません。

ただ、債権国であり、配当収入などを考えると、円高によるデメリットは大きいといわれています。
このあたりのことをまずは頭に入れて為替介入などは考えるべきでしょう。
とはいえ、為替介入を考える上で輸出産業の苦境をまったく考えなくていい、
というわけでもないのが難しいところではありますが・・・

さて、ここ最近はドル円が落ち着いた動きをしていることで、
ユーロでの介入を行うべきという意見が増えているように思われます。
しかし、ユーロ円での介入というのはちょっと違和感があるところではあります。
というのも、そもそもユーロ円は合成通貨であり、
ドル円が上昇すれば、ユーロ円も自然と上昇するわけです。
まぁ、逆もまたしかりではあるのですが、
基本となるのはやはりドルであることを考えると、
ユーロ円だけを考えるのもまたおかしな話かな、と思っています。

そもそも、ドル円は動きそのものは落ち着いているとはいえ、
現状で77円台を挟んでの動きであり、過去に例を見ない円高水準です。
今日発表となった企業の想定レートを考えても
やはり厳しいことには変わりないところです。

であるならば、介入に限らず、何らかの手を打つべきでしょう。
スイス中銀が無制限の介入を発表していますが、
日本がそういったことをするのはやはり難しいところではあります。
ただ、現状を放置できるだけの状況か、となるとそれもまた厳しいところです。
であるならば、思い切って介入をしても、という気はしています。

介入の効果が無いから反対という意見もありますが、
であれば、介入の効果があるのであれば賛成なのか、と思います。
円売り介入であれば、理論上は無制限にできるわけです。
そのあたりのことまで考えていくべきでしょう。
そのくらいの強い姿勢がないと円高が止まらないというのであれば、
腹を括ることもまた必要なのかな、と思っています。

その点で、海外の資産を強い円で買い漁るというのは
うまくできるのであればありかもしれないと思っています。
外貨で買うとなれば、円安効果も見込めます。
ただ、このあたりは何を買うのか、といった点で難しさはあります。
現状の政府でうまく対応できるのかどうか、心もとないところです。
しかし、資源獲得競争は熾烈を極めており、
政府が率先して動いていかないことには手の打ちようがなくなることも考えると、
現状はある意味チャンスなのかもしれません。

個人的には何はともあれ動くことが必要と考えています。
しかし、解決策はひとつではないわけで、
国民的な議論が高まっていかなければ、
政治かもまた動かないということになり、
どんどん国益が損なわれるということにつながっていくでしょう。

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